10.どのように保険手続きを行いますか?
セラーは、日本貿易保険に対して原則契約単位のもとで保険手続きを行います。
1. 保険申込み
セラーは、原則契約単位のもとで保険申込みを行います。(限度額設定型貿易保険では原則年間保険料の一括払い。)
2.内容変更通知
セラーは、原則個別系で「オプション扱い」ですが、包括系で変更契約単位のもとで内容変更通知を行います。(引受基準の範囲内。)
3.事故発生通知
セラーは、支払期日から45日以内という提出期限にあわせてバイヤーに支払いを督促し、そのときまでに通知しなければなりません。
4.保険金請求
セラーは、保険事故を証するエビデンス等を添えて保険金を請求し、損失を転嫁することができます。
セラーは、保険会社に対して債権単位のもとで保険手続きを行います。
1.保険申込み
セラーは、最低保険料を支払い、(1)対象国、(2)対象バイヤー別に設定されたクレジットリミット、(3)保険金支払限度額という枠組のもとで保険申込みます。
2.内容変更通知
セラーは、支払期日の延長のうち、(1)「最長決済期間」を超える決済期間の延長、(2)クレジットリミット撤回後における決済期間の延長および(3)「支払遅延通知書」の提出日(提出すべき日)後における決済期間の延長という特定3要件に対して、バイヤーとの合意に先立って、事前承認申請しなければなりません。
それ以外のバイヤーからの延長要請は、セラーの自主判断に任されております。
3.支払遅延発生通知
セラーは、「最長決済期間」から30日以内という提出期限にあわせてバイヤーに対して督促し、そのときまでに通知しなければなりません。
4.保険金請求
セラーは、保険事故を証するエビデンス等を添えて保険金を請求し、損失額を転嫁することができます。
(1)申込みの方法はどのようになりますか?
ここでは、申込みの方法が(A)契約都度の申込みや一括申込みか、それとも(B)精算払い付き一括申込みかどうかです。
公的保険では、簡易通知型包括保険や企業総合保険は、契約都度の申込期限内(例えば契約締結日や船積日の翌月末のこと。)に申込み等し、限度額設定型貿易保険は、年間保険料を原則一括払いで申込むものです。
また、民的保険では、例えば、包括系では保険会社により予想売上高に対して事前に見積もって貰った予想保険料のうち最低保険料を支払って申込みし、期末後には確定売上高により精算払いするものです。
2スキームで関心のあるのは、自主管理のし易いところです。